[:ja]イオンカードセレクト会員はイオン銀行の普通預金金利が0.12%です。
メガバンクの普通預金金利0.001%と比べるとなんと120倍の金利。
楽天銀行の普通預金が0.1%で、それよりも0.02%高い。
おそらく日本中のどこの銀行よりも高い普通預金金利です。
私がイオン銀行に口座を作ったのは、単にイオンゴールドカード目当てです。
それでも、意外と金利が高いことに気づいて、預金ほとんどをイオン銀行に移し、つかの間の高金利を得ていました。

金利引下げの知らせが届いた

「つかの間の」と書いたのは、ついに金利引下げの知らせが届いたのです。

 

ちょっと分かりづらい案内です。
イオンカードセレクト会員向けの普通預金金利は、これまでの0.12%から0.1%になります。
年利0.02%の引き下げです。
仮に100万円預けていたとすると、年あたり200円金利が減る計算です。
私の場合はイオンゴールドカードを作るために500万円預けていたから、私自身の減収額は年1000円。
まあ仕方ない、と諦めるしかないでしょうか。
ちなみに、一般の普通預金口座は引き下げ後は0.001%。
メガバンクと同レベルまで下がってしまいます。
これは預金はもう要らないという宣言なのかな。
イオン銀行は他行振込が有料だし、ATM無料のハードルが高いので、使いづらくなりますね。

イオン銀行の増収額は

ちなみにイオン銀行はこの施策でどのくらい得するのでしょうか。

イオン銀行のディスクロージャー誌によると、預金残高は約2兆3千億円。
意外と多いですね。
仮にこの全額が普通預金だったとします。
そうすると計算では、
約2兆3千億円☓0.02%=4.72億円
イオン銀行の金利引下げで銀行自身は約4億円の増益になります。
昨年度末の連結経常利益が274億円ですから、それから考えると約2%ほどの収益改善効果があることになります。

イオン銀行の株価は爆上げ

この金利引下げのニュースを受けてイオン銀行の株価が上がっています。

イオン銀行の母体はイオンフィナンシャルサービスです。
今日執筆時点イオンフィナンシャルサービスの株価は2,385円と昨日比で100円ほど上がっています。
株価の上げ幅は約4%で、実際の収益向上幅より上げすぎているかもしれません。
今回の金利爆下げで資金流出もあるでしょう。
たぶん預金額の多い人ほど、金利引下げに敏感なはずです。
必ずしも増益要因になるかは不透明です。

イオン銀行のセールス電話がしつこい

あまり関係ない話ですが、イオン銀行からよく電話が掛かってきます。
預金口座に大きなお金を入れているためでしょう。

「定期預金が満期になりますよ」
「投資信託買いませんか?」
「住宅ローンの借り換えしませんか」
「おすすめの保険商品があります」

日替わりで電話が掛かってくるのです。
電話口の行員さんは、だいたい初々しい新入社員です。
気の毒に思って聞いてみると、勧誘のノルマがあるそうです。
しかし、行員さん自身は投資信託も保険もやっていないそうです。
たぶん若い行員さんで給料も少ないのでしょうが、自分で投資したこともない商品を勧めるのはいかがなものでしょうか。
本当に良い金融商品なら、セールス電話など掛けなくても、売れていきます。
売れないから社員にハッパかけて、情弱消費者に買わせようとするわけです。

でも、お年寄りは優しい銀行員からこんな電話セールスが来るとを新入社員がかわいそうになって、怪しい投資信託を買わされてしまうのだろうなあ。

まとめ：普通預金は他行に移すことに

いろいろ考えましたが、イオン銀行はセールスがしつこいので止めることにします。
普通預金のメリットは下がってしまったし、イオンラウンジはいつも混んでいて入れないし、ゴールドカードのメリットは思ったより少ない。
(放って置いても年会費無料だから懐は痛まないし爆)
調べてみたところ、あおぞら銀行のネット定期が金利が良さそうです。
とりあえず、虎の子はどこか別の銀行に移すことにします。
ちなみにイオンフィナンシャルサービスの配当利回りは2.86%です。
イオン銀行に普通預金を預けるより、イオンフィナンシャルサービスの株を買ったほうが投資としては良いのかもしれません。[:]